作成日: 2023-11-4
更新日: 2023-11-18
リスキリングとは、
「新しい職業に就くために、あるいは、今の職業で必要とされるスキルの大幅な変化に適応するために、 必要なスキルを獲得する/させること」
と定義されています。
例:
デジタル化が進む現代では、AIや自動化技術の台頭により、多くの従来型の職がなくなりつつあります。
このため、個人が市場で競争力を維持するためには、リスキリングにより新しい職業への転職等が不可欠になります。
また、岸田首相の所信表明では、
「今後5年間でリスキリングに対して1兆円の投資を行う」
と述べており、注目度は高まっています。
経済産業省は、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業を行なっています。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業とは、
リスキリングと労働移動の円滑化を一体的に進める観点から、在職者が自らのキャリアについて民間の専門家に相談できる「キャリア相談対応」、それを踏まえてリスキリング講座を受講できる「リスキリング提供」、それらを踏まえた「転職支援」までを一体的に実施する体制を整備します。
と解説されています。
リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業では、支援事業に参画する事業者から以下のサービスを受けることができます。
概要 | 料金 | |
---|---|---|
キャリア相談 | キャリアコンサルタント等の民間の専門家に自らのキャリアについて相談可能。 具体的には、これまでのキャリアの棚卸し やキャリアゴールの設定、スキルの棚卸し、一人一人に適したリスキリング講座の検討のサポート等が含まれます。 | 無料 |
リスキリング | :キャリア相談の結果を踏まえて、リスキリング講座を受講可能 | ・リスキリング講座の受講を修了した場合:講座の受講費用の1/2相当額(上限40万円) ・リスキリング講座の受講を経て実際に転職し、その後1年間継続的に転職先に就業していることを確認できる場合:追加的に講座の受講費用の1/5相 当額(上限16万円) |
転職支援 | キャリア相談、リスキリング講座の受講等を踏まえて、転職に向けた伴走支援や職業紹介を受けることが可能 | 無料 |
引用:https://careerup.reskilling.go.jp/assets/files/worker/faq_w.pdf
注意点としては、補助金額が個人に還付されることはありません。
あくまで補助金の対象は事業者のサービスです。
個人は、安い金額で特定事業者からサービスを受けることが可能になります。
結論的には可能です。
私自身、未経験からエンジニアに転職しています。
また、リスキリングを通じたキャリアアップ支援事業に参画している事業者には、未経験からのエンジニア転職に特化したサービスを提供している事業者が複数あります。
これらのサービスを活用することでより転職はしやすくなります。
リスキリングは、現代の労働市場において個人が競争力を保持するための重要なプロセスです。
エンジニアへの転職は、未経験者でも適切なリスキリング支援事業を通じて可能です。
成功するには明確な学習路線、自分にあったリスキリング支援事業者の選定が必要です。
リスキリング支援事業は、これらのステップをサポートし、個人が新しいキャリアを築くための橋渡しをしてくれます。